閉会式
閉会式では、APWF執行審議会副議長のチャンファ・ウー氏が司会を務めた。まず、総括統合セッションの共同議長を務めた、水と災害ハイレベルパネル(HELP)議長のハン・スンス韓国元首相、及び、上川陽子衆議院議員・水制度改革議員連盟会長が総括統合セッションにおける議論のサマリーを発表した。上川議員は、このサミットと熊本宣言の成果をもとに、2023年の国連水会議に向けた重要な議論が行われることを期待していると述べた。
この発表を踏まえ、森APWF会長の代理で、マーク・パスコ―APWF執行審議会議長が第4回APWS議長サマリーを発表した。
閉会式の際には、APWFの議長交代式も行われた。2006年のAPWFの設立時から第4回APWSの開催直前まで、APWF執行審議会の議長として、APWSを含む、日本水フォーラムのAPWF活動に対して様々な有益な助言とともに貢献をした元ウォーター・エイドCEOのラビ・ナラヤナン氏は、健康上の都合によりAPWF執行審議会議長を退任されることになった。ナラヤナン氏は、退任のことばの中で、APWFはアイデアから始まり、アジア太平洋地域の真の水の声をまとめ、発信するネットワークと認知されるほど、強力な組織へと成長した。共有と学習、そして渇きに苦しむ世界に水の安全保障をもたらすために、私たち全員ができる貢献が今後ももたらされることを願っていると述べた。
続いて、アジア太平洋地域のユース代表(インド)と、九州から福岡の高校生の代表から「ユースからのメッセージ」が発信された。ユース代表者は、アジア太平洋地域は、世界の若者人口の60%を占め、最も若々しい地域であり、この貴重な資源を最大限に活用する時期に来ていることを言及した。若者は、将来にわたって、持続可能で、包摂的、強靭な社会を構築していくうえで重要な役割を担うことから、各国は、若者の参加と有意義な行動のための道筋を作ること、技術、イノベーション、データの分野で若者が解決法を提供し専門性を発揮できるようサポートをし、若者の有意義な参画を奨励、着手、支援すること、あらゆるレベルで若者-政府間パートナーシップを強化しながら、若者の意思決定プロセスへの参加を促し、イニシアチブが発揮できるよう、安全で働きやすい場を作り、あらゆる段階で若者と多様な利害関係者が協働してしていくことを求めた。
ユースによる発信 | 開催地大西市長によるご挨拶 |