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第4回アジア・太平洋水サミット(APWS)開催報告

 アジア・太平洋水フォーラム(Asia-Pacific Water Forum=APWF)は、熊本市との共催で、「持続可能な発展のための水~実践と継承~」というテーマのもと、第4回アジア・太平洋水サミット(Asia-Pacific Water Summit=APWS)を2022年4月23日(土)~24日(日)に熊本城ホール、及びオンラインのハイブリッド形式で開催した。 

 

開催日時 2022年4月23日(土)、24日(日)
開催場所

熊本市・熊本城ホール、及びオンライン

主 催 アジア・太平洋水フォーラム(APWF)・熊本市

全体テーマ

持続可能な発展のための水~実践と継承~

開催目的

・コロナ禍からの復興において、水問題を解決することで、強靭で包摂した持続可能な成長に向けた先進的な解決策を共有し、首脳の政策決定をサポートする
・国内外の関係者のさらなる協調を促し、解決策の展開を加速する
・2023年3月に開催される国連水会議に、アジア太平洋地域からの提言を発信する

プログラム

プログラムブック

公式動画
(English)

公式動画①

公式動画②

アジア・太平洋水サミット首脳級・大臣級参加国は日本を含めて、31カ国であった。
首脳級参加者は以下の通り(18か国)
熊本での参加:カンボジア、ツバル、ラオス、ウズベキスタン、日本
オンライン・リアルタイム参加:ブータン、ベトナム
ビデオメッセージ:インドネシア、キルギス、スリランカ、タイ、タジキスタン
トルクメニスタン、ナウル、ニウエ、フィリピン、バングラデシュ、マーシャル諸島

閣僚級や政府機関、国際機関からの参加者については、首脳級会合/ 熊本宣言文書」の採択/ハイレベルステートメントセッションのページを参照

 

 アジア・太平洋水サミット(APWS)とは、開催国政府・開催地の都市とAPWFが共催する、アジア太平洋地域の首脳級が、地域、及び、各国が抱える水問題に対する認識を深め、その課題解決に向け、強いリーダーシップの発揮や資源の動員を促すことを目的とした国際会議である。

 第4回APWSの円滑な実施のため、2019年3月26日、外務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣、環境大臣の共同による閣議請議が行われ、関係行政機関が必要な協力を行うことについて、閣議了解を得て、日本の水分野に携わる多様な関係者と開催の準備に着手することができた。

 第4回APWS当日には、天皇皇后両陛下のオンラインによるご臨席を賜った。また、天皇陛下より開会式で、おことばを賜るとともに、「人の心と水~信仰の中の水に触れる~」と題した記念講演を賜わった。

 また、開催国代表として、岸田文雄内閣総理大臣には、熊本城ホールで第4回APWSに参加頂き、開会挨拶に加え、首脳級会合において、基調演説をして頂いた。他国からは、17カ国の首脳級、22カ国の閣僚級、9カ国の大使等、及び、アントニオ・グテーレス国連事務総長をはじめ、26の国際機関の長等に参加頂き、水課題解決や質の高い成長に関するステートメント等を述べて頂いた。そして、第4回APWSに参加をした首脳級による、水問題の解決と質の高い社会への変革に向けた共同決意声明である「熊本宣言文書」を全会一致で採択した。さらに、「熊本宣言」の趣旨に沿い首脳級から受けた問いに答えるべく、国内外の専門家や実務者等の協力・協働を得て、9つの分科会、4つの統合セッション、2つの特別セッションを開催した。これらの議論の成果として、アジア太平洋地域の質の高い成長に向けた明確な道筋を示し、熊本宣言の一部でもある、「第4回APWS議長サマリー」をとりまとめた。

 

第4回APWSにおける議論、プログラム構成、及び各成果

 アジア太平洋地域が新型コロナウィルス感染症からの復興の過程で、水問題および複雑に入り組んだ関連諸問題を解決し、次世代に渡って持続可能な発展を可能にしていくためには、健全な水循環を維持または回復しつつ、気候の変化によって激甚化する気象現象と洪水や渇水などの水災害に対する強靭性(Resilience)、安全な水、衛生施設や食料・栄養等へのアクセス、水災害対策、水資源管理などにおける、ジェンダーにとらわれず、貧困層や社会的弱者を含み、誰も取り残されない包摂性(Inclusiveness)、社会活動や環境を保全、維持する持続可能性(Sustainability)のすべてを満足する「質の高い成長」を実現していくことが不可欠である。そこで、第4回APWSでは、アジア太平洋地域において質の高い成長を実現していくために必要なことを科学技術、ガバナンス、ファイナンスの観点から提示すること、及び「質の高い成長」を下支えする「質の高いインフラ」をハード・ソフトの両面から促進するための議論の枠組みを構築した。各プログラムの開催結果を報告する。

開会式

 第4回APWSの開会式では、APWFの会長兼第4回APWSの議長である森喜朗元首相が開会挨拶を述べ、国や地域の繁栄の礎は、水で、水の恵沢と脅威をともに受け止め、分かち合う、人間の叡智が求められていること、そして、環境、経済、社会的なつながりの中で、人間の安全保障を実現するには、水問題の解決が不可欠であることを述べた。詳しくはこちら

首脳級会合/ 「熊本宣言文書」の採択/ハイレベルステートメントセッション

 首脳級会合では、第4回APWSの成果文書である「熊本宣言文書」の最終議論を行い、首脳級の全会一致で採択された。「熊本宣言文書」は、水問題の解決と質の高い社会への変革に向けた首脳級の共同決意声明である。詳しくはこちら

分科会/特別セッション/統合セッション

 第4回APWSに参加をした首脳級からの問に基づき、国内外の機関が共催した9つの分科会を開催した。詳しくはこちら

総括統合セッション

 3つの統合セッションの開催を終えた後には、総括統合セッション「水を通じてより良いポストコロナ世界を導くー熊本から世界へ、未来へ-」を開催した。詳しくはこちら

議長サマリー

「第4回APWS議長サマリー」は、第4回APWSに参加した首脳級からの問いの回答として、アジア太平洋地域の質の高い成長に向けた明確な道筋と実践的な行動を示し、熊本宣言の一部をなすものである。詳しくはこちら

アジア太平洋地域の質の高い成長に寄与する先進事例・ロードマップ集

 熊本宣言や第4回APWS議長サマリーに加え、アジア太平洋地域の質の高い成長に寄与する先進事例・ロードマップ集を第4回APWSの際に出版・公表した。詳しくはこちら

閉会式

 閉会式では、総括統合セッションの共同議長を務めた、水と災害ハイレベルパネル(HELP)議長のハン・スンス韓国元首相、及び、上川陽子衆議院議員・水制度改革議員連盟会長が総括統合セッションにおける議論のサマリーを発表した。詳しくはこちら

シンポジウム、展示会

 サミットの本体会合と並行して、シンポジウムと現地展示会(ウェブ上では、オンライン展示会も開催)を開催した。詳しくはこちら

おわりに

 第4回APWSの開催にあたっては、熊本市、及び、日本政府の協力を得て、多様な関係者と一丸となって、熊本城ホール、及び、オンラインで開催をする準備を行った。開催に向けて、日本水フォーラムに協力をして下さった皆様方に心から感謝を申し上げる。

 この第4回APWSの開催準備の過程、第4回APWSは、SDGsの目標6「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」に関する集中行動期間として設定された「国連水の国際行動の10年」の中間レビューに向けたマイルストーンの一つとして、国連決議の中に位置付けることができた。中間レビューは2023年3月に国連本部で46年ぶりに水に注力して開催される「国連水会議」である。日本水フォーラムは、アジア太平洋地域のSDGsの達成、及び、「質の高い成長」に向けて、アジア太平洋地域の英知と提言をとりまとめた「熊本宣言文書」、「第4回APWS議長サマリー」、及び、その参考文書である「質の高い成長の実現に寄与するショーケースとロードマップ集」を国際社会に発信し、アジア太平洋地域および世界の水課題の解決に寄与していくための取組みを、国内外の政策決定者、専門家、実務者等と協働しながら継続的に行っていく。

 

関連事業

ユース水フォーラムのHPはこちら

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